自宅に放火し、火災保険金を騙し取ろうとしたとして、京都府警に非現住建造物等放火や詐欺容疑などで逮捕された会社役員の男性（３９）＝京都市西京区＝と母親の会社社長（７４）＝同＝、同居していた無職女性（３３）＝北区＝の３人について、京都地検が２月２２日、「犯人と立証するに足る証拠が不十分」として、不起訴処分（嫌疑不十分）にしたことが明らかになった。 地検は「事件の約２カ月半前、経営する眼鏡販売会社が放火され、男性らがそれをきっかけに保険をかけた可能性がある。第三者による犯行の可能性もある」と説明している。 ３人は２月１日、保険加入後の２００８年７月、当時住んでいた宇治市の自宅に放火し、隣家など４軒を含む計５軒を焼くなどした容疑で逮捕されたが、地検によると、３人は「寝ていたら、火が出たので逃げ出した」と容疑を一貫して否認し続けたという。
↧