丸亀市立飯山中の男性元講師(23)が1年生164人分の個人情報資料を保護者に渡した問題で、同市教委が10日、報告が遅れ、元講師の辞職留保を怠ったため行政処分の機会を失ったとして、大西孝司校長を文書訓告としたことを明らかにした。 元講師は、大西校長が地方公務員法(守秘義務)違反で丸亀署に告訴するとしている。 市教委によると、資料は校外持ち出し禁止で、氏名や指導上の注意などを記した「学級編成資料」で、元講師は在職中の昨年12月22日、個人的な相談をしたことがある保護者に会い、「もうやめるからいらない」と渡したといい、保護者がその日のうちに学校に連絡して発覚した。 元講師は学校に辞職願を提出し、同31日付で依願退職したが、大西校長は、約2週間後の1月4日に資料手渡しを市教委に報告して、「元講師と連絡が取れなくなり、事実関係が確認できなかった。年末年始をはさんだため報告が遅れた」と釈明しているという。
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