豊岡市京町の県立豊岡高校(山本康義校長)で先月、男性教諭が成績など生徒のべ384人分の個人情報が入った私有パソコンを紛失していたことが4日、明らかになった。 同校は盗難の疑いが強いとして県警に被害届を提出している。 同校によると、体育管理棟の体育教官室にあったノートパソコン1台が無くなっているのを2月13日昼ごろ発見し、管理棟の窓1カ所が未施錠で、何者かが侵入した跡があったという。 前日の12日夕以降に盗まれた可能性が高いとしており、パソコンには、教諭が担当する授業の生徒139人分の成績と、修学旅行用に作製した2年生233人の名簿、さらに教諭が担当するクラブの12人の名簿が入っていた。 同校では、成績情報の管理は、学校のパソコンで処理することになっていたが守られていなかった。 同校は今月3日になって初めて生徒に説明するとともに、対象生徒の全家庭に電話で謝罪した。 山本校長は「入試などの影響を考えて公表を遅らせた。体育管理棟に警備システムを導入するなど防犯を強化するとともに、教員に情報管理を改めて徹底させたい」とのコメントを出した。
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