生活保護費詐取「別件で調書」弁護団が申入書／大阪

　高槻市の生活保護費を巡る不正支出事件で、大阪府警捜査２課に詐欺容疑で逮捕された同市元副主幹、近藤正嗣容疑者（６０）の弁護団が４日、別件の取り調べをされているなどとして、府警に改善を求める申入書を提出したことが明らかになった。　記者会見した竹下義樹弁護士によると、詐欺容疑とは関係のない、生活保護システムの導入業者から利益供与を受けたと府警に追及され、これを認める調書に不本意にサインさせられたとしているが、捜査２課は「法に基づいて適正に捜査している」とコメントした。　近藤容疑者は今年１月以降、架空の受給者をでっち上げ、その生活保護費を高槻市から騙し取ったとして２度、詐欺容疑で逮捕され、大阪地検は一部について起訴している。