札幌市発注の工事をめぐる偽計入札妨害事件で、同市契約管理課係長の小泉健治容疑者(50)が、道内大手ゼネコン「岩田地崎建設」元部長の川上尚人容疑者(51)らに入札情報を教えた見返りとして「数十万円相当の商品券を受け取った」と金品の授受を認める供述をしていることが3日、捜査関係者への取材で明らかになった。 道警は小泉、川上両容疑者らについて贈収賄容疑での立件を視野に調べている。 小泉容疑者は昨年11月に同市が行った道道小樽定山渓線の四ツ峰トンネル復旧工事の入札で、最低制限価格に関する情報を、資材販売会社社長の浅利晃一容疑者(52)を通じて川上容疑者に漏らしたとして逮捕された。 捜査関係者によると、小泉容疑者は道警の調べに対し、情報提供の見返りとして川上容疑者らから商品券を受け取ったことを認めたといい、工事は岩田地崎建設が最低制限価格をわずかに上回る価格で落札している。
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