東京都の石原慎太郎知事が６月１日の定例記者会見で、都が呼び掛けている尖閣諸島購入に向けた寄付が同日正午現在で約７万件、総額約１０億１０４８万円に達したことを明らかにした。 知事は「わずか１カ月でここまで多くの志が寄せられたことに大変驚いている。領土を守りたいという強い思いを受け止め、購入に向け手順を踏んでいく」と話し、外務省の無能さを間接的に批判した。 尖閣諸島を民間の所有者から賃借している国は、原則として政府関係者以外の上陸を許可していないが、現地調査について知事は、国が認めない場合は「都の船で上陸する」と説明しており、一方で「国が（購入の）意思をはっきりすれば、いつでも協力する」と述べ、購入後に国に譲渡することもあり得るとの認識を示した。
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