東京電力福島第１原発事故を調査する政府の事故調査・検証委員会（委員長・畑村洋太郎東大名誉教授）が４月23日、10回目の会合を東京都内で非公開で開き、畑村委員長は終了後に記者会見し、事故当時首相だった菅直人衆院議員の事情聴取を４月３日に行ったことを明らかにした。 聴取は非公開で行われ、畑村委員長は内容を明らかにしなかったが、「非常に率直に、感じたこと、考えたことを話してくれた」と説明し、聴取の様子について「問い詰めることはせず、穏やかで良い感じだった」と述べた。 聴取の時間について「非常に長くて疲れた。現段階で聞きたいことは聞いた」としつつ、再聴取の可能性にも含みを残し、前首相から聴取を公開してほしいとの要望はなかったという。 また畑村委員長は、当時官房長官だった枝野幸男経済産業相から３月25日に事情を聴いたことも明らかにした。
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