国土交通省近畿運輸局が2日、兵庫陸運部輸送部門の男性職員(25)が、タクシーやバス事業者の車庫拡大などの申請について決済文書を作成する際に、勝手に購入した上司の印鑑を使うなどして、計156件の不正行為をしていたことを明らかにした。 職員は「業務量が多すぎた」と話しているといい、同局は今後、職員を処分する方針で、有印公文書偽造容疑などで告発も検討しているという。 職員は昨年4月に採用され、昨年10月から事業計画の変更を受け付ける業務にあたり、今年7月までに約9000件の申請を取り扱っていたが、申請書を廃棄したとみられるケースもあったという。 今年7月に車庫拡大を申請した福祉タクシー事業者から、「以前にこの職員に申請した時と必要書類が違う」と申告したため、同局が内部調査して発覚した。
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