覚醒剤密輸容疑で千葉県警に逮捕された外国人の男が、ポリ袋に小分けした別の覚醒剤を飲み込み、留置場内で排泄した後、使用されていたことが12日、捜査関係者への取材で明らかになった。 男は10日、覚醒剤取締法違反(密輸、使用)の罪で追起訴されたという。 男はオーストリア国籍のマドリアン・ディトマー被告(49)で、起訴状によると、被告は4月4日、ポリ袋に小分けした覚醒剤83袋(約800グラム)を飲み込み、フランスから成田空港を通過して密輸し、別の覚醒剤密輸容疑で逮捕された後の同月5〜21日、県警佐倉署の留置場で覚醒剤を使ったとされる。 捜査関係者によると、被告は4月5日、別の被告と共謀して、旅行かばんに覚醒剤を隠して密輸しようとした容疑で県警に逮捕され、県警は逮捕翌日、被告が滞在した成田市のホテルを調べた際、被告が排泄した82袋の覚醒剤を見つけたが、被告は逮捕後の留置場で残り1袋を排泄し、一部を鼻から吸引、残りをトイレットペーパーの芯に隠していた。 佐倉署員が留置場を見回りした際に発見したが、県警は逮捕した際、被告のレントゲン検査をしたが、確認されなかったと釈明している。
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