秋田県仙北市の角館消防署が今年6月、急性心筋梗塞と診断された同市の30歳代の男性を市立角館総合病院から秋田赤十字病院(秋田市)に転院搬送中、自動体外式除細動器(AED)の故障で角館総合病院に引き返したが、男性は約1時間半後に死亡したことが明らかになった。 大曲仙北広域市町村圏組合消防本部によると、6月8日午前7時30分頃、救急車が同病院を出た直後、男性に心室細動が現れ、救急隊員がAEDで除細動を試みたが、1回しか作動しなかったもので、8分後に病院に引き返したが、男性は死亡したもので、病院の医師は「死因とAEDの不具合との因果関係は不明」と話しているという。 AEDのコードの使用期限が2年間だが、同本部は2004年に購入して以降、交換しておらず、「仕様書を詳しく読んでいなかった」と釈明している。
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