福岡県警粕屋署が3日、速度違反を摘発された際、警官が提示した速度測定記録紙を握りつぶしたとして、道交法違反と公文書毀棄の容疑で、中国籍で同県立大特任准教授、厳紅容疑者(43)=同県田川市伊田=を現行犯逮捕したことを明らかにした。 同署によると、厳容疑者は「スピード違反はしていない。記録紙を故意に握りつぶしてもいない」と容疑を否認しているという。 逮捕容疑は、同日午前11時ごろ、同県粕屋町の国道で、法定速度を28キロ上回る時速88キロで乗用車を運転して、速度違反を見つけた白バイ警官が提示した速度測定記録紙を取って握りつぶし路上に捨てたとしている。 県立大によると、厳容疑者は2010年から、同大特任准教授として九州・沖縄の看護系13大学が共同で課題に取り組むプロジェクトの事務局に勤務しており、同大の南巧経営管理部長は「逮捕されたことは遺憾。再発防止に努めたい」とのコメントを出した。
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