民主党の岡本充功厚生労働政務官(愛知9区)が今年4月、名古屋大から実際には授業を行っていないのに、非常勤講師としての報酬1万2千円を受領していたことが4日、明らかになった。 大学側は「事務手続き上の手違いがあった」と説明しているが、勤務実態のない報酬は、政治資金規正法で禁じる政治家個人への寄付にあたる恐れがあり、大学側は「すみやかに返還請求の手続きに入る」としている。 大学側によると、岡本氏とは、平成21年11月から今年3月まで非常勤の講師契約を締結し、今年3月11日に「血液・腫瘍内科学」の講義が開かれたとして、報酬1万2千円を岡本氏の口座に振り込んだ。 しかし、岡本氏の事務所によると、昨年9月の政務官就任後、兼職を禁じた大臣規範に従い、大学側に辞職の連絡をしたといい、「以降は講義を行っていない」と説明している。 大学側は「事務手続き上、なぜか講義が開かれたことになっていた。担当していた非常勤の女性職員が辞めてしまい原因は分からない」と釈明している。
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