顧客の預貯金など計約７億７３００万円を着服したとして、業務上横領罪に問われた元浜松領家郵便局長、石川泰三被告（４８）＝浜松市中区新津町＝に対し、静岡地裁浜松支部が１４日、懲役１０年（求刑・懲役１２年）の判決を言い渡したことが明らかになった。 長谷川秀治裁判官は「利欲的な動機に酌量の余地は全くない。経済的に困窮したのも自らの投機的取引にのめり込んだためで、経緯に同情すべき点は見いだしがたい」と述べた。 判決によると、石川被告は株取引の損失を穴埋めするため、２００７年７月から２００９年３月までの間、約１５人の顧客の簡易保険の満期保険金や貯金口座から現金を、無断で自分の口座に振り込む操作などをして、計約７億７３００万円を横領したという。
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