細川律夫厚生労働相が9日の衆院厚生労働委員会で、年金の変更届を出し忘れた専業主婦の救済問題について「混乱を生じたことについて、大変申し訳なかった」と謝罪したことが明らかになった。 細川氏は、8日夜に決定した政府の新たな対応策で、受給者への過払い分返還や年金額減額の可能性があることについて「どう公平を保っていくか。年金生活している高齢者の生活が大変になるのではないか。この2つの兼ね合いをどうつけるかが難しい」との認識を示した。 これに関連し、片山善博総務相は9日の参院予算委員会で、救済策を厚労省の課長通知で実施したことの違法性に関して「違法の疑いがある一方で、違法の疑いが全くないわけではないが、そこまでなら許されてしかるべきという見解もあった。一種のグレーゾーンの領域にある」と述べた。
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