松沢成文知事が3月に入ってから都知事選への出馬を表明したことに対し、8日の県議会予算委員会で「(県知事と)二股をかけて、ぎりぎりの表明。無責任とのそしりは免れない」と批判の声が上がったことが明らかになった。 自民党の小川久仁子委員(高津区)の質疑。「2011年度予算案を見ると、神奈川で3期目をやる気満々だったとしか読めない。心変わりをしたのでは」などと指摘し、「(ある人が)結婚していて次の人がいいと思ったら、離婚してある程度期間をおいてから再婚するのが普通。転身の決断は自由だが、神奈川としては表明の時期があまりにも遅く、無責任だ」と批判した。 松沢知事が「日本再生のためにどういう決断がいいのか考えた上での決断。いろいろな意見があるのは当然で、甘受する」と厳しい表情で答えると、知事就任時の所信表明を引用した上で「転身を考えていたなら、これまでの知事のようにきちんとした形でお辞めになるのがよかった」と皮肉った。
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