前原誠司外相（４８）＝衆院京都２区＝が６日夜、外国人からの献金を受けていた問題を受け、判明から２日後に辞任を表明したことが明らかになった。 前原外相は６日夜の外務省での記者会見で「政治家としてけじめをつける」と辞任を表明し、「経済外交や日米同盟の深化が道半ばで慚愧（ざんき）に堪えない」と、６カ月足らずの短い任期途中での辞任に無念さをにじませた。 前原氏は緊張した面持ちで会見場に入り、最初にニュージーランド地震での行方不明者の死亡確認を報告し、その後、献金問題について「クリーンな政治を目指したのに政治とカネの問題で不信を招き、国民にお詫びする」と深々と頭を下げた。 辞任決意の理由を「外国政府や国民から疑心暗鬼に見られて外交の信頼性を揺るがせれば、本意でない」と説明し、菅直人首相から慰留されたが「予算審議や外交で空白を作ってはならない」と決意の固さを伝えたことを明らかにした。 献金者については「山科区に家族で転居した中学２年生（の時）から、近所で焼き肉店を経営しており、公私ともに親しくしていた」と説明し、「献金を受けたことで外相の職に影響を受けたことはない」と外交への影響は否定した。
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