北海道のホームページ（ＨＰ）に、道が希少種に指定しているエゾライチョウの食べ方が紹介されていたことが、３日に開かれた道議会で明らかになった。 道の監修の元、北海道猟友会が作成した小冊子をそのまま転載していたものだったが、道は不適切だったとしてＨＰから削除したとしている。 転載したのは、狩猟入門用に道が監修し作成された「北海道的狩猟ライフのすすめ」で、野生鳥獣の食べ方を紹介したページで、エゾシカなどの調理例などとともに「蝦夷雷鳥（エゾライチョウ）の蕎麦」が挙げられ、「とても上品で良い出汁がでます。蕎麦やお雑煮、もち米と炊いてサムゲタン風にしてもおいしいです」と記載しており、道自然環境課が昨年６月、そのまま転載した。 エゾライチョウは、ライチョウ科の小型の野鳥で、日本では北海道にだけ生息するが、かつては食用としても一般的で、現在でも鳥獣保護法では狩猟が認められている。 しかし、近年、生息数は減少傾向とみられ、道は２００１年作成の「北海道レッドデータブック」で「希少種」に指定していた。
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