岐阜県高山市の北アルプスで平成21年、救助活動中の県防災ヘリコプターが墜落して、乗員3人が死亡した事故で、岐阜県警が3日、ヘリ運航上の管理体制に不備があったとして、業務上過失致死の容疑で元同県危機管理統括監(57)ら、運航管理を担当した幹部職員3人と死亡した操縦士=当時(57)=を書類送検したことが明らかになった。 防災ヘリは21年9月11日、奥穂高岳(3190メートル)で、遭難者の救助活動中に墜落して、操縦士と整備士ら3人が死亡した。 県警によると、操縦士は3千メートル級の高山での救助実績がなく、経験不足を懸念した県警航空隊が県に出動を見合わせるよう警告したが、操縦士に伝わらなかったとされる。 県警は同年9月、業務上過失致死容疑で、ヘリの運航を管理する県防災課などを家宅捜索して、安全管理に問題があったとみて調べていた。
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