農地の宅地転用で便宜を図る見返りに賄賂を受け取ったとして、収賄罪に問われた福岡県久留米市議で元市農業委員、新山(しんやま)正英被告(70)に対し、福岡地裁が14日、懲役1年6月、執行猶予5年、追徴金30万円(求刑・懲役1年6月)を言い渡したことが明らかになった。 平塚浩司裁判官は「公正、公平であるべき公務に対する社会の信頼を大きく傷つけた」と指摘した。 また、贈賄罪に問われた農地所有者の広重一信(67)、不動産仲介業、田中募(70)両被告にも懲役10月、執行猶予3年(求刑・懲役10月)を言い渡された。 判決によると、新山被告は2011年12月中旬、広重被告の農地を宅地に変更する際に便宜を図った謝礼として、広重、田中両被告から現金30万円を受け取ったとしている。
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