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Channel: 公務員の不祥事
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保護者会行事のガソリン代も政調費に/福岡

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 福岡県議会の大塚勝利議員(47)(公明党、福岡市東区選出)が2011年度の政務調査費のガソリン代として、子供の小学校の保護者会出席のための移動費を計上するなど、ずさんな処理をしていたことが、新聞社の調べで明らかになった。 大塚議員は取材に対し、一部の不適切な支出を認めたうえで、「返還したい」と話しており、同県議会ではガソリン代に関して領収書の提出義務がなく、自己申告に任されており、改めて議員の公金意識の低さが表面化した。 県議会の政調費の支出に関する要領では、調査活動での車の走行1キロ当たり20円をガソリン代に充てることができ、行き先と走行距離、調査内容を自己申告する規定になっている。 大塚議員の収支報告書によると、2011年度は1万2606キロ走行し、25万2120円を受給していて、主に福岡市内で活動しているが、同市内が選挙区の他の公明党議員4人の年平均は4000キロにも満たず、大塚議員の走行距離が圧倒的に多い。 2010年度は1万3792キロ(27万5840円)、2009年度は1万2500キロ(25万円)だった。 今年1月31日には「県議会棟で県民相談」とし、74キロを走行と申告したが、東区の自宅から県議会は往復でも約20キロしかない。 このほか、昨年8月31日には、東区内の「個人宅での県民相談」として92キロ、同5日には自宅がある町内での「下水道の調査他1件」として50キロと申告するなど、不自然なケースが散見される。 大塚議員は取材に対し、「自宅を出てから帰宅までの走行距離を車のメーターで測っている。記載以外の場所も回り、住民らとも会っている。調査以外の分は除いている」と主張したが、昨年10月29日には、「地域交流について」として自宅から東区志賀島までの往復のガソリン代2400円(120キロ分)を計上しながら、自身のブログでは、子供が通う小学校の保護者会のイベントが志賀島であり、地引き網体験などをしたと記載していた。 この点を指摘すると、前言を翻して「調査活動とはいえなかった」とし、返還する考えを表明したもので、自宅から志賀島まで往復で約40キロしかないことには、「メーターをリセットし忘れ、前日に走った分を二重計上してしまった可能性がある」と釈明した。 大塚議員は「調査先を記録する時間がなかったことなどから、ずさんになってしまった。精査して二重計上分は返還し、今後は記載を詳しくするなど改善したい」としている。

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