長崎県議会が6月1日、百条委員会に証人として出頭を求めたが、正当な理由がなく拒否したとして、前知事の金子原二郎参院議員(自民)を地方自治法違反容疑で長崎地検に告発したことが明らかになった。 同じく出頭拒否した元農水政務官の谷川弥一衆院議員(自民)についても告発する動議を6日、本会議で採決する予定で、県議会が前知事や国会議員を告発するのは異例という。 百条委は、国営諫早湾干拓事業の入植者に、金子氏と谷川氏の親族が役員を務める法人が含まれていたことについて、選定が公平公正だったかを調査するとして、金子氏に証人として出頭を求めたが、金子氏は「便宜供与を働きかけたなどの疑惑はいずれも事実無根」などとして拒否したもので、県議会は5月23日、「出頭拒否の正当な理由に該当しない」として、告発を賛成多数で議決した。
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