仕入れたパソコンなどを転売して代金を着服し、損害を与えたとして、広島地検特別刑事部が3月1日、背任容疑で、広島市と広島県が出資する第3セクター「広島情報シンフォニー」(広島市東区)の元部長、岡本哲也容疑者(48)=懲戒解雇、広島県府中町=を逮捕したことを明らかにした。 逮捕容疑は、営業企画部長などを務めていた平成19年〜23年、計103回にわたって必要のないパソコンやカメラなど200点以上(計約4600万円相当)を仕入れ、転売して代金を着服し、同社に損害を与えたとしている。 地検によると、岡本容疑者は「システム一式」などの名目で頻繁に仕入れを行い、広島市内の質店に転売しており、着服した金は遊興費として使ったとみられている。 同社は重度障害者の雇用のため、同市と県が出資して設立した情報サービスの第3セクターで、同社によると、上司の印鑑を持ち出して仕入れ伝票を偽造していたらしく、岡本容疑者は昨年9月に懲戒解雇となっており、一部を弁済している。
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