入間市立小学校の6年生担当の男性教諭(59)がサイコロに「(教諭と)キス」「鼻くそ」などと書いた「セクハラサイコロ」を使用した問題で、埼玉県教委が2日、「サイコロに書かれた文言など指導法としては不適切だが、猥褻目的ではなく実際に行為はしていない」として、懲戒処分とせず1月31日付で同市教委が文書訓告としたことを明らかにした。 教諭は、忘れ物などをした教え子に罰としてサイコロを振らせたとして問題になったが、その後の教諭への聴き取りや児童へのアンケート調査で、サイコロは児童の注意を促すのが目的で、一歩前に出るなど行為のフリをしただけで、猥褻被害を訴えた児童はいない−ことが明らかになった。 一方、問題の報道後、同小の保護者や前任校の教え子らが「担任を辞めさせないで」などとする嘆願書、計約6000人分の署名を添えて県教委に提出したという。 教諭は「誤解を招く行為で大変申し訳なかった」と謝罪し、現在は担任として復帰しているという。
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