Quantcast
Channel: 公務員の不祥事
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3030

明石署元副署長無罪主張「できることやった」/兵庫

$
0
0
 平成13年7月に11人が死亡した兵庫県明石市の歩道橋事故で、雑踏事故を防止する安全対策を怠ったとして、業務上過失致死傷罪で強制起訴された兵庫県警明石署元副署長の榊和晄(さかきかずあき)被告(64)の初公判が19日午前、神戸地裁(奥田哲也裁判長)で始まり、榊被告は「事故を防止できず申し訳ない。亡くなった方のご冥福をお祈りします」と謝罪する一方で、「過失はなかった」と無罪を主張したことが明らかになった。 榊被告は、遺族らの申し立てを受けた検察審査会の議決を受けて全国で初めて強制起訴されたもので、公判には7遺族8人が被害者参加しており、検察官役の指定弁護士は起訴状朗読にあたり、犠牲になった11人と負傷者183人の計194人の氏名を読み上げた。 罪状認否で榊被告は「当日、署の警備本部でできることをやった。事前の警備計画は作る立場になく、過失はなかった」と主張して、弁護側も「榊被告には事故の予見可能性がなく、結果回避義務も認められない。榊被告に刑事責任を負わせるのは相当でない」として無罪を主張し、さらに、22年4月の強制起訴の時点で業過致死傷罪の当時の公訴時効である5年が経過しており、「時効が完成している」として裁判を打ち切る免訴を求めた。<1>現場にいなかった榊被告に事故が予見できたか<2>強制起訴時点で公訴時効が成立していたかの2点が主な争点で、指定弁護士側は冒頭陳述で、署内で流されたモニター映像などから榊被告が事故を予見できたと強調し、時効については、現場責任者だった同署元地域官(62)=実刑確定=と榊被告との間に共犯関係が成立するとし、「共犯の起訴から判決確定まで時効は停止する」との刑事訴訟法の規定から時効は成立していなかったと主張した。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3030

Trending Articles