千葉県教委が１８日、野球の部活動指導中に中学１年の男子生徒を蹴る体罰を加えて全治２カ月の骨折を負わせたとして、木更津市立中学校の男性教諭（２６）を減給３カ月（１０分の１）の軽微な懲戒処分だけで緩し、また、生徒が受診する際、生徒同士の事故による怪我だと医師に説明するよう生徒に指示したとして、同校の男性校長（５７）も同様の減給処分にしたことを明らかにした。 県教委の発表によると、男性教諭は昨年１１月２日午後４時２５分ごろ、部活の準備に協力的でないように見えた男子生徒に腹をたて、右足で生徒の左足や左腕を蹴ったといい、当時出張中だった校長は「仲間とふざけてやったことにしてほしい」と教頭に指示し、生徒は体罰があったことは伏せて受診したという。 同校はその日のうちに、保護者や市教委に体罰の事実を伝えたが、市教委は報告義務のある県教委へ報告しなかった。 しかし昨年１２月、体罰の存在を訴える匿名の情報が寄せられ、県教委が調査に乗り出しており、校長は「事故の概要がわからないのに関係機関で話が進むなどの混乱を避けたかった」などと釈明し、市教委は「両親と生徒が処分を望まず、報告を見送っていた」などと釈明しているという。
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