大阪府警八尾署の男性警察官3人が昨年10月、事件で押収した木刀の紛失を隠すため、無関係の木刀の写真を貼付した虚偽の捜査報告書を作成していたことが明らかになった。 3人は5日前、酒に酔って電車内で騒ぎ、乗客に110番されるトラブルを起こしており、「紛失もばれたらクビになる」と恐れて、証拠捏造に及んだといい、府警は18日、3人を停職や減給の懲戒処分とし、証拠隠滅や虚偽有印公文書作成・同行使容疑などで書類送検した。 府警監察室によると、当時、同署生活安全課に在籍していた警部補(53)と、33歳と36歳の巡査部長が、昨年10月21日深夜、他の警察官を含む計6人で電車に乗った際、つり革にぶら下がったり、懸垂したりして騒いだため、男性会社員に110番通報された。 3人は昨年6月、容疑者の車から押収した木刀を紛失しており、発覚すれば電車内でのトラブルと併せて重い処分を受けると思い、翌日、隠蔽方法を相談して、警部補の指示で署内の剣道場から持ち出した木刀に証拠品の札を付けるなどしたという。 トラブルを受けて府警が警部補らの身辺を捜査したところ、3人の携帯電話から証拠捏造を示すメールが見つかり、発覚した。 また、府警は、トラブルの際に注意した会社員の腕を抱え、電車からホームに押し出したなどとして、この3人を含む計6人を、暴力行為等処罰法違反容疑などで書類送検したことも明らかにした。
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