兵庫県発注工事の入札をめぐり、業者に便宜を図った見返りに現金約30万円を受け取ったなどとして、兵庫県警捜査2課は31日、収賄容疑で県朝来農林振興事務所治山課長、内海照明容疑者(55)を逮捕、贈賄容疑で同県神河町の土木建築会社「植野建設」代表取締役、植野和雄被告(63)=贈賄罪で起訴=を再逮捕した。2人とも容疑を認めているという。 内海容疑者の逮捕容疑は、県姫路農林水産振興事務所の治山課長だった平成22年6月、県発注の治山事業工事の一般競争入札で最低制限価格を植野容疑者に教えた見返りに、23年2月、現金約30万円を受け取ったとしている。 県警によると、内海容疑者は21年4月〜23年3月、同事務所に勤務。植野容疑者は別の県発注工事をめぐり、県姫路土木事務所に派遣中の同県神河町建設課元係長(47)=懲戒免職=に現金を渡したなどとして、贈賄容疑で逮捕、起訴されていた。
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