岐阜県警岐阜中署の留置場看守係の警察官が勾留中の容疑者に必要以上の睡眠導入剤をお茶に混ぜて飲ませていた問題で、県警が21日、麻薬及び向精神薬取締法違反の容疑で、看守係だった巡査部長ら8人を22日にも書類送検する方針を固めたことを明らかにした。 監督責任を問い、当時の同署幹部の処分も行うとしている。 捜査関係者によると、8人は留置場内に保管していた睡眠導入剤を医師の処方なく容疑者に譲渡した疑いが持たれており、同署の留置場では、20〜30代の男性警察官十数人が3班体制で勤務していたが、問題発覚後の県警発表によると、今年1〜3月と5月、同署の警察官十数人が勾留中の容疑者計7人に対し、本来は廃棄されていなければならなかった睡眠導入剤をお茶に溶かして供していた。 警察官らは事情聴取に、「夜間に騒ぎ留置場内が騒然としていた。静かにさせるために飲ませた」と供述しており、やかんに最大で3錠溶かしてコップに入れ、消灯後に飲ませていたという。
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