Quantcast
Channel: 公務員の不祥事
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3030

コメ検査態勢見直しで、福島県が独自チェック加速

$
0
0
 国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された福島市大波(おおなみ)地区のコメは、国が敷いた何重ものチェックをすり抜け、地元の自主検査によって発見されたことから、市場には流通していないが、関係者には衝撃が広がっており、国は検査態勢の見直しを検討していることが明らかになった。 また、地元・福島では信頼回復を目指して、再検査を行う動きが活発化しているという。 基準値を超える放射性セシウムが検出されたコメを生産した福島市大波の稲作農家の男性(52)は、「驚きが半分、やっぱりというのが半分」と、複雑な心境を語っている。 福島県は17日、収穫後の本調査でセシウムがわずかでも検出された地域のコメも、放射性物質検査の対象とする強化策を表明し、生産農家ごとに検査を行い、農協などの生産流通団体に出荷されたコメについては、倉庫から小売店や消費者に流通する前に実施して、個人で販売する農家に対しては、各市町村に検査を受け付ける拠点を設けるとしている。 農水省はこれまで、コメについて厳しい検査態勢で臨んできたはずで、田植え前には、土壌中のセシウム濃度を調べ、5千ベクレルを超えた地域の作付けを制限し、その後も収穫前、収穫後と「網」を張ってきており、福島市大波地区は、予備調査では136ベクレルで、本調査でも33〜28ベクレルと基準値の500ベクレル以下だった。 しかし、こうした調査はいずれも抽出検査でしかなく、「検査の性格上、基準値を超えるコメが見つかることもゼロとはいえなかった」と農水省の担当者は限界を認め、同省は来年産米の検査態勢について調査方法の見直しを検討しているとしている。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3030

Trending Articles