静岡県清水市(現・静岡市清水区)で1966年、みそ会社専務一家4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求で、静岡地検が、袴田巌死刑囚(75)の取り調べを録音したテープの存在を認める意見書を静岡地裁に提出したことが明らかになった。 録音テープについては、弁護団がこれまで開示を求めてきたが、地検が存在を含めて回答していなかったもので、都合の悪いことを隠す検察の姿勢が問われていた。 地検は16日に提出した意見書で、録音テープの存在を認めたが、「(弁護側が再審請求の理由としている)5点の衣類とは関係ない」として、開示できないと回答した。 弁護団の小川秀世事務局長は16日、「録音テープは自白の信用性を明らかにするための重要な証拠」として、地検に提出を指示するよう地裁に求めていく考えを明らかにした。(編注:都合が悪いから隠そうとしていると見るのが普通だ)
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