大阪地検特捜部の犯人隠避事件で、元部長・大坪弘道(58)、元副部長・佐賀元明(50)両被告の第9回公判が7日、大阪地裁であり、証拠品のフロッピーディスク(FD)データを改竄した前田恒彦元検事(44)(証拠隠滅罪で実刑確定)の2回目の証人尋問が行われ、前田元検事はFDを巡る尋問の中で、「10の証拠のうち3の不利な証拠があれば、検察側も弁護側も不利な証拠を出さないのが実態だ」と述べたことが明らかになった。 この日から弁護側の反対尋問が始まり、前田元検事は、改竄前のデータが検察側の見立てと異なることを両被告に伏せていたことを明かし、「『上司に怒られると後輩の検事に対し恥ずかしい』という思いで黙っていた。検事としてばかだった」と振り返った。(編注:ばーか、ばーか)
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