沖縄・那覇空港で９月１３日、貨物機２機が管制官に発着を求めたものの１２分間にわたって応答がなかったトラブルで、この管制官が当時、ソファで横になり眠っていたことが９月３０日、明らかになった。 管制業務の不祥事が相次いだことを受けて発足した有識者会議で国土交通省側が明かしたもので、当時、この管制官は１人で勤務しており、国交省は「緊張感が欠如していると言わざるをえない」としている。 国交省によると、１３日午前３時１５分ごろから同２７分にかけ、那覇空港に着陸しようとしたバンコク発全日空便と、同空港からの離陸許可を求めた上海行きの別の全日空便がそれぞれ管制室に無線で連絡したが、何も応答がなかった。 居眠りしていたのは５０代の主幹管制官で、一緒に勤務していた３０代の女性管制官が妊娠中だったことから体調を気遣い、「休憩していい」と伝え、午前３時から１人で業務していた。 同３時２５分ごろ、女性管制官が管制室に戻り、ソファで寝ていた主幹管制官に気づいて、主幹管制官は「ソファに腰掛けたら寝てしまった。その間の記憶がない」と話しているという。 国交省はトラブル直後の会見で「管制官が居眠りしていた可能性がある」としていた。
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