大阪市天王寺区の訪問介護業者が、堺市堺区にある賃貸マンションに入居している高齢者の行動を制限したとして堺市が立ち入り調査した問題で、堺市が15日、現場を担当するケースワーカーが、業者が入居者の通帳や鍵を預かっていたことを一部認識していたことを明らかにした。 通帳などを預かっていたことについて業者は「市に相談し、了承されていた」と主張しているが、市では「ケースワーカーは了承しておらず、市としてもお墨付きを与えたことはない」と言い張っている。 市生活援護管理課によると、ケースワーカーは業者から、入居者の通帳などを預かっていること聞いていたほか、入居者の同意書のコピーを提出されたケースもあったが、いずれも同課に報告はなかったという。 同課は「適正な契約に基づいて通帳を預かっているなら問題はないが、同意書に問題がある可能性もある。調べた上で適切に対応したい」としている。
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