千葉県成田市が発注した工事をめぐり、土木会社から現金を受け取ったなどとして、県警捜査２課が７月29日までに、収賄容疑で同市工務課長の石井孝雄容疑者（56）＝同市本城＝を逮捕したことを明らかにした。 また、贈賄容疑で土木会社社長の鈴木一彦容疑者（53）＝同県栄町酒直＝、同社営業担当の新橋弘孝容疑者（49）＝同県佐倉市六崎＝を逮捕したという。 逮捕容疑によると、石井容疑者は土木課長だった昨年11月中旬、市発注の道路改良工事の競争入札で、最低制限価格を教える見返りとして、市役所で新橋容疑者から現金約10万円を受け取ったとされ、12月中旬には東京都内で宿泊付きの酒席接待などを受けたという。 同課によると、昨年11月26日の入札では、最低制限価格約1908万円に対し、鈴木容疑者の会社が1994万円で落札したが、予定落札価格は2300万円だった。 現金は市役所地下駐車場の通路で手渡したという。
↧