愛知県豊橋市教育委員会が5日、市立中学校の2年生の一部生徒123人分の個人情報が記された内部資料が、生徒らに流出したことを明らかにした。 最重要の「機密」扱いの「学級編成資料」で、リーダー性、運動能力、問題行動、健康上留意すべき点、家庭環境など各生徒の情報がA4判1枚にまとめられているという。 数人の生徒に渡り、さらに電子メールなどで多くの生徒らに拡散している可能性もあるといい、市教委によると、6月30日、20代の男性教諭が授業中、学級編成資料などを入れたファイルを教卓に置いていたところ、生徒がファイルを持ち出して、複数の生徒が校内のトイレで資料を見て、1人が自宅に持ち帰った後、コンビニエンスストアで10部のコピーをとったもので、ファイルは学級編成資料だけを抜き取って教卓に戻されていた。 翌7月1日朝、別の教諭が資料を持っている生徒を発見して、学校側が資料を探し、4日までに原本を含む11枚すべてを回収したとしているが、3日夜、資料が携帯電話の写真メールで出回っているとの情報が匿名の保護者と思われる人物から教員の1人に電話で寄せられた。 市教委が調査を続けているが、学級編成資料は年度末に各校が作成して、鍵の掛かる金庫などに保管する決まりになっているという。 市教委は「情報管理体制が甘かった。再発防止に全力で取り組みたい」とのコメントを出した。
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