昭和町のホームセンターで先月、万引きした甲斐市立中学の40代の男性教諭が、2003年にも同じ店で万引きしていたことが同市教委などへの取材で明らかになった。 県教委も教諭本人への聴取で、この事実を把握しており、23日に開く定例教育委員会で懲戒処分を決めるとしており、教諭は今回の万引きについて、窃盗容疑で書類送検されている。 市教委や学校関係者などによると、教諭の現在の勤務先は竜王中で、2003年には、同店で商品を万引きし、店側に事情を聴かれた上で注意を受けたが、教諭は当時の勤務先の中学や教委へ報告しなかったとみられ、事件として立件されなかったこともあり、一切の処分を受けていなかった。 教諭は今回、問題発覚直後の甲斐市教委の調査に「万引きは初めて。出来心だった」と説明したが、その後の県教委の聴取の際に、商品の包装をカッターナイフで切り取り中身だけを盗むなど手慣れた手口だったことを追及され、「以前にも同じ店で万引きをしたことがある」と申し出たという。 市教委は今月11日に教諭本人から提出された顛末書で、以前の万引きの事実を初めて確認したが、公表しなかった理由について、市教委学校教育課は取材に対して「発表すると、落ち着きを取り戻しつつある子供たちに動揺が起きる」と釈明し、そのうえで「万引きを繰り返していたということで、信頼を裏切ることになり、大変申し訳ない」とのコメントを出した。
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