城陽市議会の一般質問で名誉を傷つけられたとして、橋本昭男市長(66)が10日、近く城陽市議を相手取り、損害賠償と議会での謝罪を求めて京都地裁に提訴することを明らかにした。 議場での議員発言に対し首長が提訴するのは異例という。 市長から野村修三市議(68)への申入書や代理人によると、野村市議が9月24日の一般質問で、橋本市長について「義理も人情もない」「冷血漢」などと発言したのは、無礼な言葉を使ってはならないと定めた地方自治法に反し、名誉を傷つけられたとしている。 橋本市長は「議会の秩序を保つのは議長の役割だが、発言はイレギュラーで人格を踏みにじられた」と提訴理由を述べ、野村市議は「議場での発言は根拠があっての批判で、司法の場に持ち込むのは議会での自由な議論を阻害する」としており、謝罪はしないという。
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