滋賀県警察学校教官の４０代の男性警部が、警察官として昨年１０月に入校した２０代の生徒約１０人に暴力を振るったとして、捜査１課が暴行の疑いで警部から任意で事情を聴いていることが９日、県警への取材で明らかになった。 捜査関係者によると、警部は昨年１１月、大津市の警察学校の食堂で開かれた懇親会で、生徒が酒をついで回らなかったことに立腹し、頬を平手で打つなどした疑いが持たれており、当時は酒に酔っていたが、生徒に怪我はなく、現段階で被害届は出ていないという。 警部は事前に「先輩らに酒をつぎ、たくさん話を聞くように」と指導しており、数人の生徒に対しては、暴力の程度が比較的重いという。 捜査１課は懇親会に出席したほかの生徒らからも事情を聴き、立件の可否を慎重に検討している。 生徒は３月末に卒業し、滋賀県内の各警察署などに赴任する予定で、昨年１０月に入校した生徒のうち、これまで１人が辞めたが、警察学校関係者によると「本件とは無関係」としている（本当か？）。 県警監察官室は「事案の報告は受けているが、事実関係を確認中でコメントは差し控えたい」と話を誤魔化している。 警察学校の北村猛校長は取材に対し、「調査は監察官室に任せており、詳しく把握していない。事実であれば処分も含め、しかるべき判断をしてほしい」とのコメントを出した。
↧