窃盗事件で逮捕され接見禁止中の容疑者の男に、取調室で携帯電話を渡し通話させたり、インターネットの掲示板に書き込みさせたりしたなどとして、大阪府警が9日、男性巡査長(39)と男性巡査部長(38)を減給の懲戒処分にしたことを明らかにした。 府警によると、2人は「この程度なら構わないと安易に考えてしまった」と説明しており、府警幹部は「男は捜査段階から公判を通じて否認し、結果的に捜査に影響はなかった」と話し、巡査長は同日付で依願退職したことを明らかにした。 監察室によると、府警は昨年3月、窃盗などの容疑で男(32)を逮捕し、取り調べを担当した2人は同7〜9月、男の求めに応じて知人ら4人に計8回、伝言したほか、巡査長は8月23日、府警本部の取調室で自分の携帯を使わせていた。 通話や書き込みはいずれも男の近況報告で、男は一審判決で実刑判決を受けた。
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