厚生労働省の文書偽造事件で公判中の元係長、上村勉被告(41)側による前大阪地検特捜部長の大坪弘道被告(57)=犯人隠避罪で起訴=らの供述調書の証拠開示請求をめぐり、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)が8日までに、上村被告側の特別抗告を棄却する決定をしたことが明らかになった。 開示を認めなかった大阪高裁決定が確定したという。 ことし1月の大阪地裁決定は開示を命じたが、検察側が即時抗告していたもので、2月の大阪高裁決定は「(証拠改竄隠蔽事件の)審理は未だ始まっておらず、開示されれば悪影響がある」として地裁決定を取り消していた。
↧