北海道釧路市議会の2006年度の政務調査費に使途基準に合わない違法な支出があったとして、各会派に計約1880万円を返還させるよう市長に求めた住民訴訟の判決で、釧路地裁の小西洋裁判長が8日、4会派の計約219万円について、返還請求するよう市長に命じたことが明らかになった。 訴状によると、市議会の6会派が2006年度、東北や九州、沖縄への視察旅行のほか、政党の研修参加費や事務機器購入費などに政務調査費を充てたとしている。 支出について、住民側は「観光目的といえる視察や政党活動など市政との関連性がない」と主張しているが、議会側は「市政のための活動で違法性はない」などと反論していた。
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