静岡県袋井市の茶畑から31年前に出土し、市役所ロビーに展示されていた梵鐘(ぼんしょう)が、銘文のある鐘としては全国で十数番目に古い可能性があることが、元興寺(がんごうじ)文化財研究所(奈良市)の調査で判明した。 12世紀末に造られたらしく、国の重要文化財級という。 高さ約92センチ、口径53センチの銅製で、1983年に茶の植え替え作業中に見つかったもので、展示施設がなかったことを理由に、市は文化財申請を見送って、無防備なロビーに展示していた。 郷土資料館の整備を機に、昨年になってやっと調査を依頼したという。
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