一関市が、市立図書館の職員が実際の購入図書と異なる請求書を業者に依頼する「差し替え」などの不正経理をしていたため、これまでに総額３９３万４５２３円の不正が判明したことを明らかにした。 市は取引業者への聞き取り調査を進め、全容解明を急ぐとしている。 １日の市議会全員協議会で報告され、市教委によると、合併直後の２００５年１０月から２０１０年６月までの間、職員３人が本来消耗品で購入すべき雑誌を一般図書購入に充てる備品購入費から支出するために、図書名を変えた請求書作成を業者に依頼していたという。 不正は８１件３７３万５９２３円に上り、また、１９９８年度には推薦図書目録の印刷を装い、印刷業者に代金を支払う「預け」などもしていた。 これとは別に、公的助成を受けている市内の子育て支援団体も２００６年度から４年間、助成金の一部を図書館の消耗品購入に充て、事業用途で使ったように領収書を差し替えており、計１１件９万６２４７円が確認された。 今のところ職員による私的流用はないという。
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