裁判官出身の法務省幹部職員が省内の女子トイレにカメラを仕掛けて盗撮したとされる事件で、警視庁生活安全特別捜査隊が4月25日、近藤裕之・前財産訟務管理官(50)=官房付=を東京都迷惑防止条例違反と建造物侵入容疑で書類送検したことを明らかにした。 同隊によると「盗撮に興味が生じて、初めてやった」と容疑を認めているという。 送検容疑は今年3月14日午前7時半ごろ、千代田区霞が関の法務省内の女子トイレに侵入し、室に小型カメラを設置して盗撮したとしている。 女性職員が見つけて発覚し、カメラには数人の女性の姿が映っていたという。 近藤前管理官は東京地裁判事や法務省大臣官房参事官などを経て、3月まで同省財産訟務管理官を務めていた。 裁判官が不祥事を起こした場合は弾劾裁判所で罷免の判断を受けるが、異動の際に検事に転官しており今回は対象にはならないという。 法務省秘書課は「検察でこれから捜査が行われるので、詳細についてはコメントを差し控えたい」としている。
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