男女2人を殴るなどして女性の盗撮画像が記録された携帯電話を奪い返したとして強盗致傷などの罪に問われた神戸市立湊山小元教頭、宮松克育被告(54)=起訴休職中、同市北区=の裁判員裁判の初公判が21日、神戸地裁(増田耕兒裁判長)で開かれ、宮松被告が罪状認否で、「殴ったが、自分の携帯電話を取り返しただけで、強盗ではない」と述べたことが明らかになった。 検察側は冒頭陳述で、宮松被告は盗撮発覚後、女性に携帯電話を渡したと説明したうえ、「一度渡した携帯電話は女性が占有しており、奪い返すのは強盗に当たる」と指摘した。 起訴状によると、宮松被告は昨年6月、走行中の神戸電鉄電車内で、女性の下半身などをカメラ付携帯電話で撮影し、発覚した後に、女性に渡した携帯電話を取り返すため、女性と、止めに入った男性を殴るなどし、男性に軽傷を負わせたとされる。
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