事件の捜査書類や証拠品を捨てたとして、公用文書毀棄と証拠隠滅の罪に問われた大阪府警の元警部補、鈴木茂夫被告（５９）＝依願退職＝に対し、大阪地裁の坪井祐子裁判長が１５日、「刑事司法への市民の信頼を大きく損なったが、反省して社会的制裁を受けている」と述べ、懲役１年、執行猶予３年（求刑・懲役１年）を言い渡したことが明らかになった。 判決によると、鈴木被告は浪速署生活安全課係長だった２０１１年９〜１０月、担当事件の捜査を放置したまま異動が決まったため証拠品の処理に困り、捜査書類１０通を課内のシュレッダーで裁断し、証拠品の特殊警棒１本を署のごみ置き場に捨てたという。
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