静岡県企業局が発注した変電設備点検業務の指名競争入札で官製談合があったとして、同県警が4月28日、県企業局職員と重電メーカー「明電舎」(東京)の元営業所長ら2人の計3人を官製談合防止法違反と偽計入札妨害容疑で逮捕したことを明らかにした。 逮捕されたのは、県企業局東部事務所管理班長、清水信博(50)と明電舎元浜松営業所長、松浦高広(42)、同社元静岡サービス部専任部長、阿部敏博(60)の3容疑者で、発表によると、清水容疑者は県企業局西部事務所の主査だった2011年10月下旬、同事務所が発注した変電設備の点検業務について、予定価格の基礎となる設計金額を松浦容疑者に漏洩し、松浦容疑者は、上司の阿部容疑者の了承を得て入札に参加して、入札の公正を害したとされ、明電舎は、予定価格の99%で落札した。 県警は、価格の事前漏えいが5年以上にわたり数件行われ、清水容疑者が業者側から飲食や旅行の接待を受けたとみて調べている。
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