長崎ストーカー殺人事件を巡り、三重県警が、遺族の誠さん(58)から事件前に受けた相談について、警察内部での対応が不十分だったとして、桑名署の山添重光・前署長(60)=退職=を口頭厳重注意処分にしたと23日、明らかにした。 処分は先月23日付で、さらに、同署生活安全課長(55)と、同課の前係長(44)に、同様の事案について適切な対応をするよう口頭で業務指導を行うとしている。 発表によると、山添前署長は、昨年11月21日に山下さんから、殺人容疑で逮捕された無職の筒井郷太容疑者(27)=同県桑名市=が、山下さんの三女の関係者に脅迫メールを送っていると電話相談があったと報告を受けたにも関わらず、ストーカー事案を所管する県警本部の生活安全企画課にも報告していなかったもので、課長と前係長も、署内や県警本部との相談内容の情報共有に努めなかったとしている。
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