徳島県警が6日、3年前、徳島市内で行った速度取り締まりで、誤って計17人に交通切符(赤切符)や交通反則切符(青切符)を切っていたことを明らかにした。 法定最高速度が時速60キロの市道を、同50キロの規制区間と誤認したのが原因で、県警は今後、17人に謝罪して、反則金の返還や行政処分の取り消し手続きを行うとしている。 発表によると、2009年4月3日〜同24日に計4度、徳島北署の交通課員9人が、徳島市川内町の市道で速度取り締まりを実施したが、その際、時速50キロの規制区間と勘違いし、3人に交通切符、14人に交通反則切符を切っていた。 このうち、3人は免許取り消しや30日の免許停止処分を受けて簡裁に略式起訴され、罰金を納めている。 今年3月、取り締まりをした地点の速度規制について問い合わせがあって発覚し、50キロの速度規制は、一部区間(820メートル)だけだが、本来あるはずの速度規制区間終了を示す標識がなかったため、誤認したと釈明している。 同県警は、事実誤認があったため取り締まり自体を無効とし、「確認が不十分だった」として9人に対して指導、注意したという。 すでに罰金を納めた3人については、今後、検事総長が刑事訴訟法に基づき、確定した3人の略式命令の破棄を最高裁に求める「非常上告」を申し立てることになる。 今井哲男交通部長は「関係者に迷惑をかけ、大変申し訳ない」と謝罪するコメントを出した。
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