さいたま市北区のアパートで、住民登録のない一家３人が餓死したとみられる問題で、同市では７年前にも餓死した母子が発見され、再発防止策が検討されながら、今回教訓として生かせなかったことが明らかになった。 市幹部は「強く反省し、実効性のある対策を検討したい」としているが、検討だけしかしないらしい。 同市大宮区の賃貸アパートでは２００５年１月、餓死した女性（２７）と長男（４）の遺体が発見されて、当時の警察の調べでは、死因は栄養失調で、長男が先に死亡したとみられ、室内に食べ物はなかった。 女性は、さいたま市の住民登録はなく、市への福祉に関する相談もなかったが、これを受け、市では、自治会や近隣住民、アパートの管理者などに対し、異変を感じた場合は行政に連絡してもらうよう通知した。 しかし、今回も、市は把握できなかった。 結局、通知するだけで他に何もしないのは、対策をしたフリをするだけに他ならない。
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